地域振興の第一歩!猫島の事例から学ぶ「観光客が安心して使えるトイレ」
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こんにちは、ニシムの「むぅこ」です!
今年は暖冬で、なんだかあっという間に春がきてしまいそうですね。
桜の開花も、あと少しです。
ところで。
昨今、インバウンド拡大に伴う地域の観光プロモーションに力を入れる自治体も大幅に増えてきています。
観光客を誘致しようとすると、その地域の特性・強みを活かした活動やイベントの開催など、たくさんの施策が必要になりますよね。
今回は、そんな地域振興に力を注ぎながらも、ある悩みをかかえた「島」を取材してみました。
この島は、悩みを解決するために、ニシムの自己処理型水洗トイレ「TOWAILET(トワイレ)」の導入を行ってくださったようです。
どのようなお悩みがあり、トイレの導入を決めたのでしょうか?
現地に行って、詳しく実態を聞いてみます!
通称「猫島」!?熊本県上天草市湯島の事例
今回訪れたのは、熊本県上天草市大矢野町にある湯島という島です。
周囲は約6.5km、人口は約300人の静かな島ですが、最大の特長は…
『猫の数がとても多い島』であること!
人口約300人に対し、猫は約200匹いるといわれています。
猫の多さがインスタグラムで話題となり、通称「猫島」としてテレビ等のメディアでも紹介され、多くの猫好きの観光客が湯島へ訪れるようになりました。
猫好きにはたまらない湯島ですが、どのようなお困りごとがあるのでしょうか?
実際に地域振興のお仕事をされている方々に伺ってみました。
「観光客の方々に来ていただくためには、プロモーションの他にも今ある施設をきちんと整備し、いい状態にして満足してもらうという取り組みが必要になってきます。」
ご自身の業務について分かりやすく話してくれたのは、上天草市 経済振興部 観光おもてなし課の課長 前方さん(写真右)と、観光総務係 係長 松下さん(写真左)。
上天草市「観光おもてなし課」では、より多くの観光客に足を運んでもらうため、観光情報を発信する他、観光施設(天草四郎ミュージアム、公園、海水浴場、キャンプ場、登山道、国立公園、トイレ等)の運営と維持管理に努められています。
▼上天草市公式ウェブサイトはこちら!
https://www.city.kamiamakusa.kumamoto.jp/
※外部サイトに接続します
たしかに施設の運用・維持管理はとても大切なお仕事ですね…。
「はい。多くの観光客の方々が来てくださりとても有難いのですが、実は観光客のトイレ事情に困りごとがあったんです。」
お困りごとは…観光客の『トイレ事情』!?
島がかかえる深刻な「トイレ不足」という課題
(もともとあった公衆トイレ)
既設公衆トイレが、船着き場の待合所にしかない湯島では、年々増加する観光客に対応するのが難しくなってきました。
「トイレの少なさから、観光客の方々は船の出航時間に間に合わなくなって困ったり、住民の方々は観光客が家にトイレを借りに来られて困ったり…という悩みがありました」
たしかに…船の時間もあるし、焦ってしまいそうですよね。
離島であるがゆえに、インフラ面に課題があったということですね。
「はい。既設トイレは、男子トイレは大が1つ、小が2つ、女子トイレは1つ(!!)しかなく、キャパオーバーの状態でした。
ゴールデンウィークや海水浴シーズンなどは、本土から仮設トイレを運んで対応していたんですよ。
それも労力がかかって大変で…。
ちょうど市議会でもトイレ不足に関する話があがっており、新たにトイレを増設・設置する必要がある認識が広がっておりました。でも、湯島は離島ゆえに、新たなものを設置するというのが凄く難しいんです。
そんな中トワイレの紹介があり、『湯島の環境にマッチするほか、トイレの維持管理にかかる費用も抑えられるので、かなりのコストメリットがある』ということから、今回導入することになりました。」
(今回導入された自己処理型水洗トイレ「TOWAILET(トワイレ)」)
トワイレを導入したメリット
たしかに、ビジュアルに関してはニシム内でも様々な意見があります。
観光地で、あまりトイレ感を出したくないところもありますし、かといってトイレと分からないのは困りますものね。
現在、ビジュアル含めた量産化トワイレの製品化の段取りを進めている状態です。
島民の方に歓迎してもらえるのはとても嬉しいことです!
湯島ではトイレの汲み取りも、汲み取り車を船で積んで、汲み取って、また船で戻る…という方法のため、大変な労力とコストがかかっていたんです。」
メンテナンスコストは、離島としては大きな問題ですよね…。
でも一番は、観光客や島民の方々に『快適なトイレを使ってもらいたい』という想いを実現してくれたことが、やっぱり大きなことだったな…と思います。」
「猫島」湯島とTOWAILET(トワイレ)のマッチング
湯島は、猫と共にのんびりと暮らせる「猫島」として、猫好きの観光客に人気のスポットです。
かつて天草・島原の乱の時に、天草と島原のキリシタンが定期的に話し合いをした「談合島」ともいわれており、歴史的にも非常に魅力的な島だといいます。
夕日の名所でもあるので、陽が落ちる時刻にはぜひ「湯島灯台」へ。
大正時代に建てられた当時のレトロな姿を保ったまま、島原湾、湯島瀬戸を往来する船を見守っています。
レトロで素敵な灯台なんて、写真映えすること間違いなしです。
冬には「湯島大根」、夏には「うに」など、1年を通して美味しい食べ物も盛り沢山。
湯島大根はとても甘みの強い大根で、「幻の大根」とも言われているそう。
また、船着き場近くの『海女ちゃん食堂 乙姫屋』さんでは、5月~8月末まで「うに割り体験」なども行っているほか、サザエやあわびなどの新鮮な海産物をいただけるようです。
(むぅこは海産物が大好きであります。)
猫の多さ以外にも沢山の魅力がある湯島に、観光客が増えるのも必然だったのかもしれません。
そんな湯島にトワイレがマッチして、魅力を支えるお手伝いができればと思います。
▼関連サイトはこちら:ニシムの自己処理型水洗トイレサイト
「自己処理型水洗トイレ TOWAILET」サイト
TOWAILET(トワイレ)は、浄化処理技術と、再生可能エネルギー蓄電システムを搭載し、ライフラインが不要な、置くだけ手間いらずの「自己処理型水洗トイレ」です。
太陽光発電+リチウムイオン電池の組み合わせにより自律運転ができ、商用電源が無い場所でも移動してご利用いただけます。
また、浄化処理した水を循環して利用するため水の補給が不要で、下水道設備もいりません。
汚物の汲取り回数も少なくて済むので、し尿処理のコストを低減します。
「猫島」として有名な観光地になった湯島。
「観光地のトイレ整備」は当たり前のようにも思えますが、島の実態を知って、思った以上に大切なことなんだなと痛感しました。
離島ゆえに悩んでいた「トイレ不足」という課題を、今後トワイレが少しでも解決できれば嬉しく思います。
最後までお読みくださり、有難うございました!