IoTを活用した酒米作り!?岩手県の事例から学ぶ農業IoT
こんにちは、ニシムの「むぅこ」です!
寒い日が続く中、皆さまどうお過ごしでしょうか。
暖かい室内で日本酒を一杯…というのも素敵な冬の過ごし方のひとつ。お酒に強くないむぅこが憧れる、冬の和やかな場面です。
ところで以前、「農業向けITセンサー MIHARAS(ミハラス)」の北海道の活用事例をご紹介しました。
▼以前の記事はこちら!
農業の後継者不足にどう対応する?北海道の事例から学ぶ農業IoT
このMIHARAS(ミハラス)が、酒米作りにも活用されているとのこと!酒米とは、日本酒の原料になるお米のことですよね?
一体どんな活用がされているのでしょうか。見てみたい!
ということで今回降り立った地は、「岩手県」。
…また寒い地じゃないですか!
震えながら東北の地に立つ、九州育ちのむぅこであった…。
種類は100種超え!「酒米」とは
そもそも酒米とは何なのか、基本的なことを調べなおしてみたいと思います。
酒米の読み方は「さかまい」。日本酒を醸造する原料で、主に麹米(こうじまい)として使用されます。
通常私たちが食べている食用米や一般米と違い、特有の品質が求められることが特徴です。
外観は食用米に比べて稲の背丈が高く、稲穂の長さも長くなるそう。一般的にお米の粒が大きく、これは精米をする際に小さな粒では砕けてしまう恐れがあるからだそうです。
酒米の栽培も、少し特殊。
食用米が1反(田んぼの面積の単位)につき10俵(1俵は60kg)近くとれるのに対して、酒米は4~7俵と少なめの収穫量です。
これは、お米の質の低下を防ぐためとのこと。非常に繊細なお米なのですね。
酒米の種類は、現在なんと100種類を超えているそうで、全国各地で色々な酒米がつくられています。
代表的な種類は兵庫県で多く生産されている「山田錦」。一度は耳にしたことがある、有名な品種ですね。
今回は、酒米の栽培に注力されている岩手県滝沢市で、農業向けITセンサー「MIHARAS(ミハラス)」の活用方法を伺ってきました。
農業IT事例
「農家によってばらつきのない酒米生産に期待」
MIHARAS(ミハラス)を活用して酒米生産をしているのは、岩手県の酒米研究会さま。
岩手県滝沢市では、大釜地区の米農家が中心となって「酒米研究会」を結成。みんなで高水準を保ちつつ、品質を揃えていきたいという想いで酒米を栽培されています。
同じ品種でも、土地・土壌・農法・篤農家の違いで品質がピンからキリまで変わってくるといわれる酒米。
地区全体で高水準の品質を保つ活動というのは、大変なことも多いと思います。その中で、MIHARAS(ミハラス)をどのように活用しているのでしょうか。
「岩手県の酒米『ぎんおとめ』の栽培に、2017年からMIHARAS(ミハラス)を活用しています。」
「各生産者の水田にセンサーを設置し、1時間に1回取得される水位や水温、気温のデータを可視化。収穫後の米の出来と照らし合わせながら、より良い栽培方法を探っています。」
なるほど。MIHARAS(ミハラス)を、酒米の品質を統一化するための研究に役立てて下さっているのですね。
MIHARAS(ミハラス)はクラウドにデータが蓄積されていくため、収穫後の品質とデータを見比べて研究することが可能です。
年、月、日、時間単位でデータをグラフで閲覧することができます。
「一軒のお米だけが飛びぬけていてもいいお酒にはならないんです。だからみんなで高水準を保ちつつ、品質をそろえていきたいとの想いで活動が始まったんですよ。」
酒米農家としての誇りを感じる酒米研究会の皆さま。
研究熱心な方々にMIHARAS(ミハラス)を利用して頂き、活動に役立ててくださっているのは嬉しい限りです。
「ぎんおとめ」を100パーセント使用した鞍掛山は味の評判が良く、数量限定ということもあり入手困難とのこと。
酒米の研究に活用されるITセンサー
▼関連サイトはこちら:ニシムの農業向けITセンサーサイト
「農業向けITセンサー MIHARAS」サイト
岩手県の農業IT事例では、酒米生産の課題でもある品質の統一化に「農業向けITセンサーMIHARAS(ミハラス」」が利用されていることが分かりました。
食用米だけではなく、酒米の栽培にも活用されているITセンサー。他ではどんな使われ方をしているんでしょう。
次は、次こそは!暖かい場所での事例取材、どうぞお願い致します。
▼関連ページ:岩手県の詳しい事例紹介はこちら!
MIHARAS導入事例(岩手県)
最後までお読みくださり、有難うございました。