IoTにおいてのセンサー「いろは」前編
目次[非表示]
- 1.IoTにおけるセンサーって?
- 2.IoT活用センサーの主な種類
- 3.IoTで使えるセンサー
- 4.まとめ
こんにちは、ニシム電子工業です。
前回のコラム「IoT(モノのインターネット)とは」では、IoTとセンサーは切っても切れない関係である、といったことをお話しました。
▼前回記事「IoT(モノのインターネット)とは」
今回のコラムではそのセンサーについて、IoTにおけるセンサーの役割・種類についてご紹介します。
IoTにおけるセンサーって?
これからの時代、身近にあるすべてのモノがインターネットを介してつながり、さまざまなモノのネットワークが形成されていきます。
そのネットワークを形成するには、モノとモノを相互接続する通信システムが必要になります。このモノのネットワークの入り口になるのが、センサーなのです。
センサーは、人間が肉眼で可視化できないものを数値化してくれます。
そのため、モノの情報を取得&数値化し、それをインターネットを介してクラウド上にあげる役割を担ってくれているのです。
厳密にいうと、この全ての役割をセンサーだけで担うわけではないのですが、センサーの定義も広いですので、まずは上記のように考えていただいて構いません。
では、IoTで活用されているセンサーにはどのようなものがあるのでしょうか。
IoT活用センサーの主な種類
温度、湿度センサー
どんなところでもよく見るセンサーです。
大きな工場から小さな家庭まで、温度・湿度の情報は必要ですので、IoTの利活用センサーとしてかかせません。身近なものですと、空調機器や給湯器、お風呂などに取り付けられています。
1台で温度・湿度の2項目を計測することができる温湿度センサーもあります。
光センサー
可視光や赤外線、紫外線などを読み取るセンサーです。
主に、デジタルカメラにおける従来の「フィルム」に使われています。よく耳にする「サーモグラフィ」は、赤外線を読み取るセンサーを利用しています。
また、照度(部屋の明るさ)や日射(太陽光の強さ)を計測できるセンサーもあります。電気の消し忘れや、誰かが部屋に入った時などに役立つ、光(明るさ)の情報も大切です。
振動センサー
振動センサーは、文字通り物の揺れ具合を計測するセンサーです。
機械装置や橋などの構造物は劣化が進むと、振動が大きくなるものがあります。
そのような振動を、X軸・Y軸・Z軸の各方向で、移動距離や加速度を数値化しています。
また、振動を読み取るセンサーの中には、音声や超音波を読み取るものもあります。振動から音を検知しているセンサーということです。人の音声などですと、最近では携帯アプリなどに使われることが主流になってきました。
そのほかにも、モノの存在を読み取るセンサーや、ひずみを読み取るセンサー、速度を読み取るセンサーなどさまざまなものがあります。
では、このようなセンサーを使えば、どんなものでもIoTを利用できるのでしょうか。
IoTで使えるセンサー
従来、上記のようなセンサーは個別の用途で使われていたため、ネットワークにつなぐ必要はありませんでした。実際に人がセンサーの数値を確認し、記録・管理しておけば良かったからです。
しかし、これからの時代はすべてのモノをネットワークでつなぐIoTが主流となってきます。センサーで数値化した沢山の情報を、ネットワークを介して1つのパソコンで「見える化」管理ができるようになるのです。そのため、IoTで使えるセンサーは『ネットワークにつながっている』ことが必要不可欠になります。
従来の、個別の用途で使われてきたセンサーがどのようにしてネットワークにつながるようになるのか、このお話は次回のコラムでお届けします。
まとめ
今回のコラムでは、「どのようなセンサーがIoTにおいて使用されているのか」ということと、「センサーをネットワークにつなげる必要がある」ということについてお話ししました。
基本的にはセンサーはさまざまなものを計測することができ、人間の眼では見ることのできない情報を可視化してくれます。ただ、IoTを通してセンサーを利用する場合、センサーが「無線で」ネットワークにつながることが望まれます。
次回のコラムでは、センサーを「無線で」ネットワークにつなげる方法についてご紹介します。
最後までお読みくださり、有難うございました。