直流と交流って何が違うの?直流電源装置とは
目次[非表示]
- 1.直流とは、電気が一定の方向に流れること
- 2.直流電源装置とは
- 3.まとめ
こんにちは、ニシム電子工業です。
今回のコラムでは、大型施設のバックアップ電源として活躍する、直流電源装置についてお話しします。
「直流電源装置とは、直流の電源装置である」…と、名前そのものの装置だということは想像に難くありません。では、直流とは一体何なのか?直流と交流は何が違うのか?ということを念頭に、分かりやすくご説明出来たら、と思います。
直流で皆さんの一番身近にあるものといえば乾電池があります。スマホやパソコンのバッテリーも直流です。
対して、普段皆さんが使っているコンセントは、交流電源です。これは、発電所から家庭まで電気を送る送電方式が、交流であるからです(コストを最小限に留めるためです)。
では何故電気を直流で流す場合と交流で流す場合があるのでしょうか。
直流だと電気の大きさを保ちやすく(蓄電)、電気を無駄なく使うことが出来るため、採用されています。直流と交流の方式は、それぞれのメリットを活かしながら私たちの生活に役立っています。
直流とは、電気が一定の方向に流れること
交流の電気の流れは正弦波で表され、図のように正(プラス)と負(マイナス)が一定の周期で変化するので、電気の方向も別々になります。
交流の流れを、整流ダイオード(整流器)によって正(プラス)の一定の方向のみにしたものを直流とよびます。直流とは、電気が一定の方向に流れることを指すのです。
直流電源装置とは
直流と交流の違いがわかると、「直流電源装置とは、直流の電源装置である」という説明でもある程度理解ができると思います。直流で電気を供給する装置ということです。
勿論、交流の電源装置もあります。UPS(無停電電源装置)と呼ばれる装置は交流の電源装置で、主にコンピューターなどの情報機器を守る役割として設置されています。
では直流電源装置は、どのような用途で使われることが多いのかというと、通信用設備や防災無線などの防災システム、非常用照明などに使用されています。直流電源装置でも交流電源装置(UPS)でも、絶対に電気を途切れさせてはならないものに使われている点では同じです。ただし、蓄電池は直流なので交流電源を供給するためにはインバーターという変換装置が必要となります。
対して直流だと蓄電池からの電気をそのまま使えるので、信頼性が高く、非常用照明の設置など、法律で取り決められているもののバックアップ電源としては、直流が向いているといえます。
まとめ
「直流電源装置とは、直流の電源装置」であり、電気が一定の方向に流れる直流方式で電気を供給する装置ということが分かりました。
また直流電源装置は、通信用設備や防災無線などの防災システム、非常用照明など、絶対に電気を途切れさせてはならないものに使われています。とても重要な装置なのですね。
最後までお読みくださり、どうも有難うございました。