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電源トラブルの救世主?UPSの必要性


目次[非表示]

  1. 1.「発電機」と何が違うのか
    1. 1.1.「発電機」の特徴 
    2. 1.2.「UPS」の特徴 
  2. 2.UPSの必要性を考える
  3. 3.まとめ

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こんにちは、ニシム電子工業です。

前回のコラムでは、「UPS(無停電電源装置)」とは何かということについてお話ししました。 

▼前回コラムはこちら!
「UPS(無停電電源装置)とは」

  UPS(無停電電源装置)とは UPS(無停電電源装置)とは、画像とともにご紹介します。 ニシム電子工業の製品・サービスサイト



その際に「発電機」と「UPS」が同じ機能を擁することに触れましたが、今回のコラムではこの2つの装置の違いについてお話ししたいと思います。

発電機とUPSの機能


「発電機」と何が違うのか

「発電機」も「UPS」も、停電などの電源トラブルがあった際に電源装置として電気を供給するという役割を果たします。

では両者の間で一体何が違うのか、相違点に絞って特徴を少し挙げます。

 

「発電機」の特徴 

  • 起動までに時間(数十秒~数分)がかかる
  • 長時間のバックアップ運転が可能

発電機の特徴


「UPS」の特徴 

  • 切替までは無瞬断(一瞬も途切れさせることはない)
  • 対応できる停電時間は数分~30分程度 

UPSの特徴 


以上からも見てとれるように、「発電機」は停電して〝すぐに〟電気を供給できるものではないのです。 
自動車のエンジンでみても、キーを回してからエンジンが回りだすのに1~2秒時間がかかっていると思います。 
 
また、起動までに時間はかかるが長期運転が可能である「発電機」、長期運転はできないが起動が無瞬断で可能である「UPS」と、それぞれ一長一短あり、両者がそれぞれの違いを補い合う関係であることが分かります。 
 
故に、発電機とUPSを組み合わせて使うことで大きなメリットが生まれます。 
発電機が稼働するまでの間の電気をUPSで補うことで、一瞬たりとも電気を止めないことが可能になる他、予期せぬ災害で長い間の停電が余儀なくされても、発電機のおかげで長時間電気を供給し続けることが可能になります。 
 
両者の違いが明らかとなったところで、発電機だけを使う場合と、UPSだけを使う場合にはどのようなものがあるのか、具体例をみてみましょう。

UPSの必要性を考える

発電機は前回のコラムでもお話しした通り、機械が起こす運動エネルギーから電気エネルギーを得る装置です。 
身近なものとしては車やバイクなどのエンジン、自転車のライトにも取り付けられています。 
業務上、飲食店などの冷蔵庫にも防災対策として取り付けている所が多く見られます。 
また、どのような災害が発生しても業務を中断できない病院や消防などはしっかりと準備を整えています。 
このように、稼働を止めてはいけない設備などの、ありとあらゆるところで発電機は利用されているのです。 

ではUPSはどうなのでしょうか。 

日本の電力事情は諸外国と比較して非常に安定しており、人が感じることのできるレベルの停電や電圧異常は現在はほとんど無くなっています。 
しかし、落雷などの自然災害や、大きな工事に伴う電源の切替作業によって発生する電圧の変動などは、電力供給の状態に関わらず発生します。 
また、機器を増設することによって電圧の低下が起きたり、ブレーカが落ちてしまったりすることでも電源トラブルは発生します。

そのため、一瞬でも稼働を止められない繊細な設備にUPSは向いています

具体的には、デスクトップ型パソコンやデータセンターにある情報機器などの、精密機械が挙げられます。この他医療機器専用のUPSとして、生命維持装置などに取り付ける安全性の高いUPSを当社では製造しています。 
このように、大切なデータを扱う精密機械や命に関わる機器(医療機器専用のUPSを使用してください)など一瞬でも稼働を止められない設備にUPSは利用されています。 

ただし、基本的にUPSは停電が起きてからコンピュータなどを正常に終了するまでの時間を確保することを主の目的としており、停電中にシステムをそのまま使い続けることを目的としたものではありません。 
長時間使い続けるのならば、発電機と組み合わせての利用が至適といえます。 

また、UPSは「瞬低」とよばれる瞬時電圧低下の対策にもなります。 
送電線に落雷が起こると、停電を防ぐために瞬時にルートを切り換えます。この時間(0.1秒前後)に瞬間的に電圧の低下が発生します。 
繊細な装置はこのような「瞬低」に弱いものが多く、0.1秒の電圧の低下でもデータを失いかねません。また、自動的にストップしたり誤った動作をすることもあります。 

このような対策のほか、UPSには周波数の変動やノイズ(外部からの強力な電磁波のことです)などといったトラブルを抑止する機能を備えたものも多くあります。  不安定な電気が入ってきても、キレイな電気にして装置に流してくれるのです。 

UPSは、いついかなる場合でも安定した電気を供給するための装置といえます。


 

まとめ

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起動までに時間はかかるが長期運転が可能である「発電機」、長期運転はできないが起動が無瞬断で可能である「UPS」を組み合わせて使用すると、一瞬たりとも電気を止めずに長時間電気を供給し続けることが可能です。 
また、UPSは瞬低(瞬時電圧低下)対策になるほか、入力されてきたノイズなどをキレイにして出力する機能を持ち、精密機械など一瞬でも稼働を止められない設備に対して、災害対策としての重要な役割を果たしています。 
 
最後までお読みくださり、有難うございました。
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むぅこ

むぅこ

ニシムの新人女の子。理系に疎い文系。
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