トワイレが豪雨被災地から引き上げることになりました
こんにちは、ニシムの「むぅこ」です。
西日本豪雨で被災された「まび記念病院」に、復旧支援として貸し出していました自己処理型水洗トイレ「TOWAILET(トワイレ)」を、病院内の電気・水道が復旧し、本格的な復旧工事に入るため、病院から引き上げることになりました。
トワイレは、先月の7月23日より「まび記念病院」の駐車場に設置し、災害後の電気や水道の復旧を待つ約1か月の間、病院関係者やボランティア、災害復旧作業に携わる多くの方々に使用していただきました。
工事の関係で、病院の敷地内より移動させてほしいとの連絡を受け、近隣のボランティアセンターで使用できないか確認をしていただきましたが、設置する場所を確保できず、役目を終えて引き上げることになった次第です。
設置中の「トワイレ」の室内には、ご利用いただいている被災地の方に、自由にお気持ちを書いていただける「記帳ノート」を置いていました。
今困っていることや、改善してもらいたいことなど、何でも書いてほしいというトワイレ開発チームの声から始まりましたが、いざノートを開いてみると、被災地の方からは「仮設感が少なく、ホッとします」という声や「清潔感があって助かりました、ありがたい」という感謝の声がとても多く、現地で胸を打たれました。
また、病院の関係者からも「従来の仮設トイレとは比べものにならない快適な空間を提供していただきました」「汲取り回数が少なくて済むことは、管理する立場からすると大変有難いことです」という言葉をいただけました。
こちらこそ、感謝の言葉を伝えたいです。大変な状況の中、思いやりあふれる言葉をくださって、有難うございました。
開発チームからも、ノートに寄せ書きコメントがあります。
トワイレが「まび記念病院」で復旧支援を行うことによって、被災地の皆さまもトワイレも、相互に良い状態になっていけたら嬉しいという開発チームの想いがありました。
初めての本格的な利用ということもあり、予測しないトラブルに見舞われ使用できない期間がありました。
使用していただいていた皆さまには、大変ご迷惑をお掛け致しました。今回の教訓を、今後の開発に役立てていきます。
TOWAILET(トワイレ)は、熊本赤十字病院さまが構想を練られ、ニシムが製作した共同開発品です。
熊本赤十字病院さまは平成28年熊本地震の際に、ニシムは平成29年7月の九州北部豪雨災害の際に、全国の方から沢山の支援をいただきました。
その感謝の気持ちを表して、トワイレには「九州から恩返しに参りました」を掲げました。
病院関係者の方から、このメッセージを読んで「とてもあたたかい気持ちになりました」と言葉をいただき、トワイレが単なる「トイレ設備」としてだけではなく、「ホッと安心できる空間」であるという想いを改めて感じることができました。
皆さま、有難うございました。
今回、猛暑が続き、厳しい環境の中、災害復旧に携われている多くの病院関係者やボランティアの方々に、平時と同様な水洗トイレ環境を提供することで、つかの間の安堵感を少しは感じていただけたかなと思います。
トワイレ利用者の方々からいただいたご意見・ご感想をもとに、更なる改良や改善を行い、これからも世界に貢献できるようなモノづくりに努めてまいります。
▼関連サイトはこちら:ニシムの自己処理型水洗トイレサイト
「自己処理型水洗トイレ TOWAILET」サイト